診療案内

代表的な疾患

Disease

足がむくむ、痛む

足がむくむ

受診の理由で多いもののひとつです。
心疾患や腎疾患の有無が気になります。
まずは胸部レントゲン、心電図をチェックし問題があれば心エコーをしてみましょう。
さらには採血検尿で腎機能をチェックします。
栄養状態をチェックするために血中のアルブミンも測定します。
片方の足だけむくんでいるようならその足の静脈が血栓で閉塞していないかなどエコーで診てみます。

検査の結果いずれも異常がなければ特発性(原因不明)の浮腫ということになり、少量の利尿薬の投与、弾性ストッキングの着用、在宅中は足を挙上しておくなどの対処療法となります。
降圧薬(カルシウム拮抗薬)の副作用で足がむくむ場合もあります。

足の痛み

一定の距離を歩くと片側のふくらはぎが痛みだす場合、下肢動脈の狭窄や閉塞が疑われます。
閉塞性動脈硬化症といいます。
両側手足の血圧を同時測定し痛む方の足の血圧が低ければ診断確定です。
あとはエコーでどこに病変があるのかを確認します。

腹部大動脈は臍の高さで分岐し左右の足の先に向かいます。
分岐直後の総腸骨動脈から浅大腿動脈(骨盤内~膝の高さ)までの病変はカテーテル治療(風船やステントで拡張する)の適応です。
膝下の動脈の病変は血管径が小さすぎてカテーテル治療が難しく内服薬で様子を見ることになります。